Portfolio

カケルバは、足場のレンタル事業を土台にさまざまな新事業にチャレンジする、ASNOVAのオウンドメディア。
前身のメディアで、単管システムやカセツという言葉をキーワードに、面白い内容の記事を作っていた。それを見ていたこともあり足場というものを軸に、広がりのある何かをつくれるような気がした。企業のオウンドメディアというのは、一時期乱立していたがそれを維持するのはやはり難しいと思われている時期であり、もう一度、遠いカルチャー的なものを取り上げるだけでなく、社内の制度やビジネス的な部分のもフォーカスして地に足がついた内容にするタイミングだった。

ASNOVAでも、アートやカルチャーを建前的に見せていくというような方法論も検討された。その中に、実務的な制度を紛れ込ませていくイメージ。ロゴにおいて、私が提案したアイデアは、アートやカルチャーで手前を覆い隠すのではなく、足場や単管システムの持っているポップさを引き出すことで、イメージを作り出すことだった。リファレンスとしては、ポールランドのIBMにおける事務的なシステマチックさと遊び心、Teenage Engineeringの工業製品のマニュアルをなぞりつつもその真髄にあるポップさ、普遍性を取り出す作業。
webメディアとしては、装飾されすぎていない絶妙な塩梅になっている。この辺りは、プロジェクトの全体を見ているロフトワークの経験と企業との関係性によるものでさすがだなと感じる。

https://www.asnova.co.jp/kakeruba/index.html