Portfolio

リラックスしてソファに座ってコーヒーを

「よいものづくりは、明日を拓く」をテーマに開催された新しいデザインイベントのwebサイト。
初めての開催ということもあり、周知するための話題作りやただ情報を伝える以上の何かが必要なプロジェクトだった。

以下は作る際に、考えたことのメモ
作ること。ものづくり、web自体も作ることの一つ、痕跡。web制作自体も同じように作ることの表現、演奏をしながら参加者と同じ立場で踊っている。
前田麦さんのイラスト、カリグラフィーの筆跡、描くことを誘発する、イマジネーションを立ち上げる。
意図を言葉では完全に表現しきれない。詩的な、私的な要素が多分に含まれている。すごいだろというよりは、ゲーム的なフィールドの提供。かしこまったデザインではなく、それらを崩すこと。
参加者が作ることを誘発するような、リラックスしてソファに座ってコーヒーを飲みながら眺めるような風景を思い浮かべながら作った。
書体については、カリグラフィ的な意匠のあるProphetを使用して全体の流れをより印象づけている。

リファレンス

adobeに買収される前のFigmaの出した映像。とても個人的なものというか、日々の生活の中でどう使われて欲しいかを抑えめに描いている。音楽もFigmaのエンジニアが作っていたりこのささやかな感じがとても好きで何度も見てしまう。

手書きができる書き込む想定のカレンダー、生活の中のプロダクト
シールを貼ったり、書き込んだり。
その人の形になっていく途中の状態、全部用意されていなくて部品のような制作方法。
https://www.tukifune.com/product-page/2023-serial-calendar

アマチュア無線の個人が作ったカードのデザイン集。
フォーマットと手書きで書かれた数字。かしこまったレイアウトと抜けているイラストレーション、活動の痕跡が熱い。意思を感じる。
https://www.counter-print.co.uk/products/qsl-do-you-confirm-receipt-of-my-transmission?_pos=1&_sid=abafe4b79&_ss=r

最後に、このプロジェクトはまだなにもない状態から主催の後藤さん、相樂さんがこちらの姿勢を信じて頼んでいただいたものだった。それゆえに、イベントの成功するかどうかの一端を背負ったつもりで力を尽くした。なかなかのプレッシャーを感じながら、自分の立場からできることの全てを注ぎ込んだ。なかなかこういった経験はできるものではないので、多くはできないがエキサイティングな体験だった。

https://www.featuredprojects.jp/